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【里山スクール講座②レポート】12月10日 多田の里山を味わおう!with 摘み菜ガーデン主宰 藤井文子先生

12月10日、多田町で里山スクール講座②「多田の里山を味わおう!with 摘み菜ガーデン主宰 藤井文子先生」が行われました。

 

 

美しい多田の自然
美しい多田の自然

自然がいっぱいの里山には数々の草木が生えています。

ふだん私たちが雑草と呼んでいる厄介な野草たちもその中のひとつです。

 

今回お呼びしたのはこの方・・・

 


 

 

 

 

 

野草デパートメント tsumina garden

藤井文子

編集者・薬草コーディネーター・わしょクック認定講師

 

 

 

 

 

      

編集者・薬草コーディネーター。

 

山と溪谷社に勤務し、その後フリーランスに。

 

『野草と暮らす365日』『野草がハーブやスパイスに変わるとき』『おいしい雑草』等々の野草関連書籍の編集を通して、食べられる野草の知識を取得。

 

現在、兵庫県加東市の摘み菜ガーデンを拠点に、淀川・鎌倉・三浦など各地でセミナーを開催中。

 

2019年3月には、NHK Eテレ番組「猫のしっぽカエルの手」に出演し、野草ピザやリゾットなど簡単な野草料理を披露。

 

現在、野草本を数冊企画中。

 

 


 

藤井文子先生は編集部に所属し、現在は野草の中にも食べられるものがあることを知ってほしいと「摘み菜ガーデン」を主宰している、今話題の薬草コーディネーターです。

今回は皆さんが集めた野草を使ってピザを作るということで、前日から現地入りして里山の様子を見てくださいました。

 

車から飛び出して早速野草を探しだす藤井先生。

彼女ほどの経験値を積むと、草むらを見ると「野草を探す目」になってしまうんだとか・・・

 

「ノビル」は断面が三日月の形になっている

「セイヨウタンポポ」総苞片反り返っている

「カラスノエンドウ」は食べられるが、口当たりが良くない

「クコ」「実」が日本では有名だが、香港では「クコの葉」を食べている

 

など、ふだん我々が気に留めることなく通り過ぎている草むらに隠れている情報を教えてくださる藤井先生。

 

我々スタッフも充実した日を過ごす事ができました。ありがとうございました。

 

 


講座当日

 

講座当日は10代から60代までの老若男女10数名が参加してくださいました。

 

講座の始まりは藤井先生による座学。

実際に野草を手に持って登場した藤井先生は食べられる野草から、食べてはいけない毒草などについても解説。

後半では参加者の皆さんに野草を配り、座学ではありながら五感に訴える刺激的な講義となっていました。

 

 

座学が終わり、いよいよ野草の採集に向かうことに・・・

そうは言っても参加者の皆さんは野草の採集などほとんど初体験。

当然、皆さんどれが食べられる野草か分からず、戸惑っているようでしたが藤井先生が笑いも交えつつ、すかさずフォロー。

 

ノビルは根っこから掘り起こすと出てくる球根が美味しいのよ」

 

タンポポの花は焼くと成長してピザが綿毛だらけになるわよ。笑」

 

などなど、たくさんの野草情報を朗らかに話す藤井先生。

参加者一同、終始和やかなムードで採集は終了しました。 

 

 

午後は採集した野草をピザ生地にトッピングして焼く予定でしたが、田中代表のご近所様からのご厚意で、ピザ窯で本格的に焼いていただけることに!

 

それも普通のピザとはひと味もふた味も違う「ノビル」、「タンポポ」、「ナズナ」たちがかもし出す野性味を感じさせる抜群のピザ!

この野草ピザを考案した藤井先生も「やっぱり窯で焼くピザは違うわね」と絶賛する出来栄えになりました。

 

食後は今回の講座の感想を参加者の皆さんからお聞きしました。

 

「ふだん意識していなかった草たちのなかにこんなにおいしく食べられる野草が混じっていたなんて感動です」

 

「今まで雑草は敵だと思っていましたが、これからはちょっと違う目で野草を見ていきたいと思います」

 

「野草のことをもっと知って、今後の仕事に活かしていきたいと思います」

 

など、皆さん野草との付き合い方が変わっていくご様子が伺えました。

 

 

藤井文子先生、お忙しい中本当にありがとうございました!

 

 

多田の自然をバックに参加者の皆さんと
多田の自然をバックに参加者の皆さんと